top of page


- wooden trees -



木の葉を揺らす木々を眺め、風や光とともに在る小さな葉一枚一枚に圧倒され「こんなの描けるわけないよなー」と眺めていた美大生の私。記憶の中にある木は大きく豊かで圧倒的な存在でした。
でも木と向き合っていた時間は穏やかで、大人になっても当時の感覚は残っていたのです。そのことを思い出したのは小さなクリスマスツリーを作った時。もちろん風に揺れるあの時の大きな木には到底叶わない、目の前にあるのは小さな部屋の中にある小さな木の置物。でも蘇った記憶の中の感覚は、とても穏やかで懐かしかったあの頃の大切な感覚だったのです。
大袈裟かもしれません、でも、木を眺めたり風景を眺めている時のような穏やかな時間を、身近な部屋の中に小さな木を置くことで作ることが出来たら。そう思ったのです。
部屋の中の木
-手のひらの風景-




Trees
Gallery

- kiki -
“木で出来た木の置物”というのは“木”が二重に重なりあっています。人のスケールを超えた大きな風景の中にある木を用いて、暮らしの部屋の中に小さな木がある風景を作る。大きなスケールと小さなスケールの両方で、風景の一部としての“木”が重なってくる。そんな2つの重なりからkiki という名前にしました。どこかで聞いたことがあるような、そんな名前かも知れません。でも自然とその名前につながるならそれもいい。込められた想いやつながりの方が大切だと思うので。
kiki という名前の小さな木を通して、日々の暮らしの中に風景を眺めている時のような穏やかな時間を届けたい、そんな想いで製作しています。
bottom of page









